映画やドラマで銃で撃たれるシーンについて思うこと

映画とかドラマで、人が銃で撃たれるシーンがでてくる。
それで勘違いしている人が多いのだが、銃で撃たれたからといって死ぬとは限らない。
というか、心臓や脳に直接銃弾を受けない場合は、8割から9割は生存するのだそうだ。
それが統計的な事実。

銃で撃たれた人がどんどん死んでいるような表現がドラマや映画にあれば、それは間違っていることになる。
病院が近くにある状況なら、当たりどころが悪くなければ、死なないことの方が圧倒的に多いのだ。
だから「銃で撃たれたんだから死ぬはずだ」と考えるのは、間違いということになる。

だからと言って、銃で撃たれても割と平気で行動している演出も間違いだ。
銃弾が持つエネルギーは、着弾によって体組織を破壊する。銃創の周りの組織が、広範囲にダメージを受ける。

多くの血管が破損し、筋肉は止血するために自動的に収縮する。
だから腕や足に銃弾を受けたら、腕や足はほぼ動かなくなる。体全体もショックを受けて硬直状態になり動けなくなる。

銃による死亡の大きな原因は、出血死。
生き延びたいなら直ちに止血して安静にしてないといけない。
腹に穴が空いたら、ガムテープやビニールで密閉して塞がないといけない。
止血もせずに動き回ったら、すぐに出血多量と呼吸不全で死んでしまう。

 

ちなみにゾンビの場合は、血も流れておらず呼吸もしてないし痛みも感じないので、銃弾を浴びても筋肉が硬直しない。

平気で襲いかかってるのは、まぁ当然だろうな、と思う。