三流映画の特徴(あくまでも私見)

セリフ回しが陳腐でダサい。無駄で無意味でセンスのないセリフを延々とやりとしている。

ジョークがダダ滑り、寒すぎる。もしかして高校生のアルバイトが台本を書いているのかもしれない(と思ってしまうレベル)。

状況を映像で示さず、セリフで行っている。そしてそのセリフは明らかに不自然で不要。

俳優のクローズアップが多い。予算が少ないからセットをあまり組めない。だからズームアウトできない。
シーンの全体が写らないから見ている人間は全体を想像できず、動きがわからない。

固定撮影が少ない。予算が少ないのでカメラの台数が少なく、複数台のカメラを固定して同時撮影できない。
結局、手持ち撮影が多くなり、終始画面が揺れ続けてて見づらい。

アクションシーンのカットがわかりにくい。迫力を出すためにクローズアップしたままパンして撮影する。だから映像が流れてしまって、何をやっているのかわからない。
迫力は出るかもしれないが、何が行われているのかわからないので観客は置き去りになる。

カメラワークが意図的、恣意的。しかしその意図は幼稚で、作品として不必要。観客がついていけない。

俳優の演技が寒い。棒立ち。ヘタクソ。動きにキレがない。
画面に映ってるキャストすべての演技に熱がなく真剣さが足りない。学芸会、あるいは学芸会に毛が生えたレベル。

不要なシーンが多すぎる。カットしてもまったく問題がないシーンが、カットされずに残っている。無意味なシーンだけがダラダラ流れる。

辻褄の合わないシーンの結合。筋の通らない小道具の様子。言動がキャラの性質とあわない。御都合主義の展開。
観客はそういうことをまったく考えないバカだとでも思ってるんだろうか。

ずっと BGMが鳴りっぱなし。
シーンの雰囲気を映像や演技で表せないから、BGMでなんとかしようとしている。まったく白ける。

日本映画特有だが、出演者がかっこいいポーズを決めようとする。
ダサい。あまりにもダサい。そんなものは何も考えていないミーハーしか喜ばない。

つかみが悪い。冒頭の 10分で観客を引き込めない映画は、間違いなく駄作。冒頭シーンこそが最も注意を払うべき部分なのに、そこに神経が行きわたっていない。