「アントマン&ワスプ」を見た。(レビューじゃないスけど)

(これ、映画レビューじゃないス)

こういう作り方こそが最高だと思うんだよねぇ。

テンポよく話が進む。無駄なシーンや無駄なセリフは一切ない。

中だるみもなく最後まで盛り上がって終わる。

セリフの多くにシャレやユーモアがあり、知性を感じる。

 

そういう「いかにも」な娯楽作品の作り方を批判する人も見かけますが、私はそういう「娯楽に真剣に向かい合った映画」が、最高の映画だと思いますよ。


逆に、無意味なシーンや会話がダラダラ続き、意味不明で説明のない設定があり、セリフ回しがいちいち幼稚で陳腐。

登場人物がすぐパニクって絶叫しまくり、キメ顔キメ台詞のアップばかり。その場の状況がわかる全体映像が少ないから、どんなアクションがされているのかわからない。

雰囲気づくりをすべて BGMや効果音に任せにしていて、丁寧な演出をしていない。
そんな作り手側の自己満足しかない映画は、最悪の映画だと思う。

 


簡単に言えば、どんなテーマや気持ちで作った映画であろうと、「視聴者を置き去りにして話を進める映画」は価値がゼロだと思う。
作り手の思いや理念を見せられ理解し納得するために、客は金を払っているのではないのだから。
作り手が客を楽しませないで、どうするのか!


視聴者を楽しませることを最重要、最優先であると常に考えて、すべての要素に神経を行き渡らせて作られている映画は、ほんと素晴らしい。

プロジェクターによる宅内シアター構築を計画中

居間のテレビのサイズが小さくて、映画を見るときに迫力不足をいつも感じています。できれば 50インチ以上のテレビが欲しい。
しかし 50インチ以上のテレビは軒並み価格が高く、二の足を踏んでいました。
そもそも居間のテレビはまだ壊れていないし、壊れる気配もないので、まだ買い換える気になりません。

そこで、プロジェクターとスクリーンを購入して、ホームシアター環境を構築することを計画しています。

以前に、会社のプロジェクターを借用して、何度か自宅で映画鑑賞したことがあります。
10年以上昔の話なので、プロジェクターの性能が低く、映像は暗くて解像度も甘かった。しかしそれでも大画面の迫力は凄まじいものがありました。
(その時は屋根裏部屋で、シーツを壁に貼って投影した)

それ以来、いつかはプロジェクターが欲しいと思っていましたが、価格が高いため、テレビの大型化を中心に考えていました。
ところが最近になって、安価なプロジェクターの性能が思った以上に向上していることがわかりました。

現在では1万円前後でも、十分な性能のプロジェクターが手に入ります。
10年前に借用した会社のプロジェクターよりも高性能なプロジェクターが、1万円以下で購入できます。
3000ルーメンを超える明るさのプロジェクターですら、2万円前後で購入できます。
そんなわけで、自宅の居間にシアター環境を構築することを計画しています。


【シアター環境の概要】
・居間の出窓の上の天井に 100インチのスクリーンを吊り下げる。
 プロジェクターは居間のテーブルにセットする。(普段はしまっておく)
・映像は iPhoneiPadの VODアプリで再生し、これを VGAアダプターでプロジェクターに接続して映す。
 (我が家ではネトフリを契約しています。そして時々 iTunesの映画を見る)
・重低音重視のスピーカーを出窓の下に設置する。
 接続は Blutoothあるいはオーディオ延長ケーブルで接続。
 もしくは、ネックスピーカーを Blutoothで接続する。

【用意する機器】
・プロジェクター
(解像度フルHD以上/アスペクト比 16:9/明るさ 3000ルーメン以上。コントラスト重視)
 2万円弱で購入したい。
・吊り下げ型 100インチスクリーン。1万円前後で購入したい。
 ロール式で巻き上げられることが必要。
 幅は2メートル超え、それなりの重いので取り付け方法を確認しておく。
・Lightning to HDMI/Audio/VGA変換アダプタ。2500円くらいで購入可能。
 これが非常に便利で、テレビでネットの動画が観れるのでオススメです。
・スピーカーについては、どうするか考え中(下記)。

【スピーカーについて(思案中)】
試しに 3000円くらいのバー型スピーカーを購入してみましたが、失敗でした。
明らかに低音不足で、音量不足。音の広がりも不十分でした。
映画を楽しむのなら、音は極めて重要で、特に重低音が再生できないと臨場感が足りません。ちょっと環境整備を考えないといけない。

もっと良いスピーカーを新規購入するか...。
しかし、プロジェクターはしょっちゅう使うわけでもないので、あまり高価なスピーカーを追加購入したくない。
また、日常的には音楽再生にも使えるように整備したいところです。悩ましいです。

ネックスピーカーを追加購入するか...。
現在、JBL Soungearを1台使用中です。重低音再生はできませんが、音の臨場感は相当なものがあります。映画鑑賞にはうってつけです。特にホラーがいい感じ。会話も普通にできますし。
家族で映画を見るのなら、人数分必要です。しかしネックスピーカー はけっこう値段が高い。
追加購入は厳しいです。そもそも2台あっても、2台同時に使うことはまずないので、勿体ない。

一人はネックスピーカー を使い、もう一人はヘッドホンを使うという方法もあるけど、それでは会話ができないのでNG。ケーブル引きずりながら映画を見てもくつろげませんし、

現在テレビに接続している Boseの大型ラジカセ「AW-1」を移設するか...。
大昔に買った Boseの「AW-1」があります。テレビに接続して使っているのですが、これが極めて高音質で恐るべき重低音を再生します。テレビが大きくなくても、これで音を出しているだけで迫力が2倍になります。
これをテレビから外して出窓の下に設置すれば、音の迫力は十分でしょう。移設なので追加費用もかからないし。

その上で、PCに接続しているスピーカー「Creative Inspire T10 R3」を居間に移設してみます。(代わりにバー型スピーカーを PCに付ける)
バー型スピーカーよりは高音質(ツイーターがついている)、セバレート型なので音の広がりが期待できます。
中〜重低音は「AW-1」で再生。中〜高音「Creative Inspire T10 R3」で再生する方向で考えます。

電磁波過敏症など現代病について思った

ネットで電磁波過敏症の番組を見て思った。人間はもともと電磁波を微弱に感じ取る能力があるが、役に立たないので無視する(封印する)能力が備わっているのではないか、と。
電磁波過敏症の人は、無視する能力が何かの原因で壊れてしまい、電磁波に対して、アレルギー反応を起こすのではないか。

電磁波は簡単なアンテナと半導体で検出できる。体内に浸透沈着している金属粒子が神経細胞にも取り込まれていれば、多少は電磁波を感じるとしても不思議はない。
でもそれは役に立たない感覚なので、乳幼児の成長過程において、その感覚を無視するように神経や脳が順応しているのではないか。

乳児期に自然にある雑菌と隔離されすぎていると、免疫機構が正常に成長せず、大量摂取する牛乳や花粉などのタンパク質に異常反応するようになる。それがアトピーや花粉症の原因だと言う説を知っている。

電磁波過敏症化学物質過敏症も、それと似たようなメカニズムで起きているのかもしれない。

免疫機構や順応機構に異常があって発生する病気は、たいてい決定版の治療法がない。
症状が出てない普通の人には、その病気の辛さや不便さは想像されくく理解されにくい。
電磁波過敏症などの非常に稀な病気だと、生活はかなり大変だろうなと思った。

就職活動についての雑感

●今は売り手市場なので、就職自体は容易だと言われています。
ただ、条件の良い募集には多くの学生が応募するわけだから、
そういうカテゴリーでは、必ずしも楽とは言えないのかもしれません。

「職種を選ばなければ楽だ」くらいの話でしょうか。


●採用する側の意識について
雇用者側が最も嫌うのは、「すぐに辞める人」です。
(問題行動をする人が最悪ですが、それは常識として問題外)

その意味で、短期間に勤務先を変えている人や、
転職理由が不明瞭な人は、敬遠されます。

具体的には、派遣社員をしていた人や、
パートおよびアルバイトをしていた人は、
正社員としては採用しにくい。

新卒や普通の転職者が同時に応募してきた場合は、
アルバイトやパート、派遣社員の方を落とします。

転職自体は、理由がはっきりしていれば問題になりません。
むしろ、社員教育のコストがかからずに即戦力が期待できるので、
企業にとっては得なのです。
理由がはっきりしていて、納得できるものであるなら、問題ありません。

転職した際に、新しい勤務先が、
以前の勤務先に対して何らかの調査を行う、
ということは基本的にありません。
会社はそこまで暇ではありません。
それに、以前の勤務先は個人情報保護法の規制があるので、
新しい勤務先と自称する相手に、ほいほいと情報を教えたりはしません。

したがって、転職する際の転職理由は、
好き勝手に脚色して説明して問題ないのです。


●アルバイト→正社員と言う流れは、まずありません。

企業から見れば「アルバイトで十分に働けてもらえているのに、
なんでわざわざ正社員に切り替える必要があるの」って感じですから。
企業にメリットがないのに、わざわざ正社員に切り替えたりしません。

したがって「特定の業種の経験を積むために、
 まずはアルバイトでその業界に入って仕事を覚える」
というのは下策なのです。

テレビや漫画ではよくある設定ですが、
現実にはほとんどあり得ない話です。

それよりも、その業界と隣接する業界の企業に正社員として勤めて、
隣接する業務でスキルやキャリアを積む。
そうして、業界にコネクションを作りながら、
良い転職先が見つかったら転職するというのが正道です。

専門馬鹿ではまともな仕事はできませんから、
「隣接する業務のスキルを身につける」ことは、役に立つのです。
専門馬鹿はダメ」と言うのは、
多くの会社の多くの人が知っていることです。


●面接では明るくはっきりしていることが重要。

話の内容自体は、ほとんどどうでも良い。
面接官はそんなこと、覚えてませんから。
喋りの雰囲気と元気さがあるかどうかが重要です。
つまり、どんな人物であるかという「感覚的な印象」が最も重要です。

見落とされてがちですが、最も重要で効果的なのは、
会社に対して質問ができるかどうか、です。

会社に対して質問ができる応募者はほとんどいません。
それだけに印象が強力に残ります。

適切な質問ができると言うことは、それだけ能力が高いと言うことであり、
将来性が有望であると言うことであり、やる気があると言うことです。
質問ができない人は、無能でやる気がないと見なされます。
何も質問しない人と、積極的に質問する人では、
印象や評価に決定的な差が生まれます。

質問内容は、業務に関するできれば専門的なことが良いでしょう。
仕事に対して積極性があると言う、好印象になります。
(待遇とか給料のことは、聞かない方が良い)

映画「インターステラー」の感想(ネタバレ)

●監督について
インセプション」と同じクリストファー・ノーラン監督。
インセプションも驚異的なアイデアを元にした、奇抜でスリリングな映画だったが、インターステラーも映像処理がかなり良い。

例えばワームホールが球体のように表現されていたり、回転するブラックホールがドーナツのように輝いていたり。
あれらは科学的に正しい表現なのだそうだ。
ブラックホールの中でクーパーが入った5次元立方空間は、比喩的に表現された空間なので、とりあえずあのイメージは科学云々とは関係ない。
驚いたのだが、あの空間は CGではなく、セットを組んで撮影しているそうだ。
だから幻想的でありながら、いやに現実味があったわけ。
納得した。


ワームホールとそれを設置した「彼ら」
土星付近にワームホールを出現させた「彼ら」は、遠い未来に5次元存在に進化した人類自身だった!
そりゃそうだよね。
「彼ら」は時間も重力も自在に操る神のような存在に見えるが、実際にはかなり制約が多いようだ。
そもそも未来の存在だから、現在時間には存在していないのだし。

5次元存在の彼らは、過去の4次元存在である現人類に、直接にはコンタクトできないようだ。
過去の宇宙に対しては、限定された時空操作しかできない。してない。

しかし彼らは、知識としてはラザロ計画がどうなるか知っていたので、それに必要なお膳立てのみ提供すればよかったわけだ。
つまり土星付近にワームホールを設置し、さらにブラックホールの中に擬似的な4次元空間を設置。そこに招き入れたクーパーが、過去のマーフ(娘)に限定的(重力波の操作)に干渉できる手段を提供した。
それで十分、あるいはそれしかできなかったのだと考えられる。


ワームホールの設置場所
重力制御で時間や空間を超越する仕組みなので、大きな重力源のそばにしか設置できないようだ。
だから太陽系内では土星付近に設置され、接続先の星系では、ブラックホール・ガルガンチュアの近くに設置していた。
結果的に、これが時間のズレ(ウラシマ効果)を招いてしまったわけだが、5次元存在である「彼ら」には、それはまったく問題だと思わないのだろう。
(大きな重力源や超高速移動では、時間の進みが遅くなる現象)


●ラザロ計画の真実
表向きはプランAが発表されている。
つまり、移植民可能な惑星を発見している間に、重力制御技術を完成させ、巨大移民船(コロニー)を多数作って全人類を乗せ、植民可能惑星に移民を実行する。
これがプランA。
しかしそれが失敗した場合の保険として、プランBも同時に進めていた。

プランBは、人間の遺伝情報を含む胚を冷凍状態で移送し、植民惑星上で培養成長させて、地球人をそこに育てるというプラン。
それならその時点での科学力でも可能だとされていた。
しかしそれでは地球に残る人間は見捨てることになるので、プランBはあくまでも保険的なプランとされていた。

ところが実は「重力制御の方式を完成させることが不可能」なことが、かなり前にわかっていた。
なぜなら完成には「ブラックホールの中の情報が必要だった」から。
プランAは実行不可能だったので、実はプランBが本命だった。

しかしそれは地球にいる人類を見捨てるプランなので、批判を受けるし予算が得られない。
だから表向きは「プランAの推進」として、ラザロ計画が進められた。
そのことを知っているのは、重力制御方式に取り組んでいたブランド博士だけだった。
そして、寿命で死ぬ直前に、そのことをマーフに喋ってしまった。
(この部分にも疑問を感じる。本当は喋るつもりはなかったのだと思う。意識が朦朧としていて、ついしゃべってしまったのだろう)


●探査先の3つの惑星
48年前に土星付近にワームホールが突如出現した際、すぐにワームホールを透かして植民可能な星系の目星をつけた。
そしてそれらに向けて、3人(3機)の探査宇宙船を発進させた。


●3つの惑星の位置関係
探査船からの情報が十分なら、その惑星に直行すれば良い。
しかし地球で受信できる情報はわずかなので、現場に出向く必要がある。
シャトルで発信し、軌道上のエンデュランス本体にドッキングして、ワームホールを通過して長期間の宇宙航行をする必要がある。

ワームホールを通過して信号を受信したところ、1番目の惑星の情報が不完全。2番目と3番目が有望だった。
(2番目の情報は嘘だったのだが、それに気づくはずもない)
そこで1番目の状況を調査しつつ、2番目あるいは3番目の惑星に向かうことにした。

もともと3つの惑星をすべて回ってから地球に帰還できるだけの燃料はない。
ワームホールを通過すれば、目的の星をすぐに決められるはずだと考えていたのだから、その仕様は当然と言える。
地球に帰還することを考えると、着地できるのは2つの惑星だけだった。

そして偽情報に騙されて着陸した2番目の惑星で、乱心したマン博士によって重大な事故が発生してしまった。


●探査船のマン博士の乱心
探査船は片道切符であり、帰還に必要な機能を持っていなかった。
探査が終了したら冷凍睡眠に入り、後から来た植民者が回収してくれるのをひたすら待つ作戦なのだと思う。
植民が成功すれば、運が良ければ、彼らは救助される。しかし植民が不成功になれば、彼らも人類も共に死滅する。
覚悟の上で発進した彼らだったが、2番目の星に着陸したマン博士は覚悟がくじけてしまった。
すぐ「救助されたい」一心で、偽の情報を発信して冷凍睡眠に入った。

2番目の惑星は生存に適さないのに、適しているという嘘の情報を発信し、速やかに救助されるようにしてした。
そしてそれがバレないようにロボットを破壊し、情報にアクセスされたら爆発する仕掛けまで設置した。(この部分には違和感を感じたのだが)
これが結局、その直後の大事故に発展した。


●重大事故について
マン博士は、自分の罪悪感を払拭するために、その裏返しの使命感に病的に突き動かされ、強引にプランBの計画を強行しようとした。
地球に引き返そうとするクーパーたちを暴力的に阻止してシャトルを奪い、エンデュランス号をハイジャックして3番目の惑星に向かおうとした。

当然、クーパーたちはハイジャックを阻止する手立てを打った。シャトルのドッキングができないように、設定変更したのだ。

しかしマン博士は宇宙飛行士ではなかったので、正しく連結されていない状態のまま強制的にエアロックを開いたらどうなるか、想像できなかった。
爆発的な空気の噴出でエアロックが吹き飛び、シャトルが爆発。爆発に巻き込まれてエンデュランス本体も大破してしまった。

クーパーは、シャトルが破損することは推測していたようだが、エンデュランスまで巻き込まれるとは想像していなかったようだ。
エンデュランス本体は回転しながら、衛星軌道を離れて惑星に落下し始めた。


ブラックホールに急接近しなければならなかった理由
エンデュランス号本体の損傷や酸素不足、大気圏落下を食い止めるために大量に燃料消費した結果、地球に帰還するどころか、3番目の惑星に行くことすら難しくなった。

地球への帰還は諦め、近くにあるブラックホールに急接近し、周りを旋回して「スイングバイ」加速して、3番目の惑星に行くことにした。
(これでさらに数十年の時間が無駄になるが、もはや気にする状況ではなくなった)
しかしそれでも加速力が不足する。

そこでエンデュランスに搭載されている複数の着陸艇のうち2つをブラックホールに投棄することでペンローズ過程(なんか難しい量子物理学の現象)で加速することにした。
着陸艇のひとつにはロボット(AI)のタース。
もう一機はクーパーが操縦した。
エンデュランス号の破損が激しく、着陸船の遠隔操作はできなかったようだ。

クーパー自身は、地球に帰還できない=マーフ(娘)に再会できないこと。そして地球人を見捨てるしかない状況を踏まえて、すぐに自己犠牲の決心を決めたようだ。
実際のところ、他に選択肢はない。
3番目の惑星で人類の子孫を発生させるためには、アメリアが3番目の惑星に行くしかないのだから。


●アメリアの判断
1番目の惑星を出た後で、2番目の星に行くか3番目の星に行くか船内で討論になった時の話。
そのときアメリアは3番目の星に向かったエドマンド博士を愛しているから、3番目の星に行きたいと主張した。
それをクーパーは却下した。

実際にはアメリアの判断が正しかった。
と言うのも、2番目のマン博士は地球に家族がなく、利己的な理由で嘘の情報を発信したのだから。
しかし3番目の星のエドマンド博士は、利己的な理由で嘘の情報を発信するはずがなかった。
「情報が嘘である可能性がある」というリスクを考えたら、3番目の惑星を目指す方が良かった。

まぁ、それじゃ「彼ら」の期待も背いてタイムパラドックスがハッセしちゃうわけだけどね。


●評価
なにげにこの作品は傑作だと思う。
完璧とは言えないけど、ハードSF映画として間違いなく傑作の一つだと思う。

あくまでもハードSF作品なので、科学知識のない人や、SFの飛び抜けたイマジネーションに慣れてない人は、話についていけずチンプンカンプンになると思う。

ボージョレ・ヌーボーはサンプル品。サンプル品に高い金を出すの?

ボージョレ・ヌーボーは、たとえば日本酒の「新酒」とはかなり意味合いが違う。

日本酒の「新酒」は、その年に取れた米を使って「最初に市場に送り出す自信作」という意味がある。 だから価格もそれなりに高く、丹精込めて作られているから品質も高い。

製法が普通の日本酒と同じだから、そのような意味づけの製品になる。


しかしワインのボージョレ・ヌーボーはそう言うものでない。

ワインはもともと長い期間の熟成をして完成品になる。だから短い期間では普通のワインのような完成品にはならない。 しかしニーズとしては、「今年取れたブドウを使ったらどんなワインになるか早く知りたい」というニーズがある。 そのニーズを満たすために、普通のワインとは異なった製法で長期間の熟成をせずに、ワインを完成させているのがボージョレ・ヌーボー


なぜそのようなニーズが強く、わざわざそのための製法や商品があるのか。

その理由は、ワインがブドウの品質によって、極めて大きな影響を受けるからだ。収穫されたブドウの質で、ワインの出来が大きく変わる。
だから、その年に収穫されたブドウを使ってワインを作ったら、どんなレベルの、どんな風味のワインになるかを先んじて知りたくなる人たちが大勢いる。 そういう人たち向けの「サンプル品」が、ボージョレ・ヌーボーと言うわけ。


なので、普通のワインが好きが、高い金を出してまで購入するようなワインではそもそもない。


日本では、日本酒の「新酒」のイメージが広く浸透しているため、それと同じようなものだと誤解している人間が多くいる。

「新酒」だと称して大々的に宣伝して売れば、高値でも喜んで購入するバカが大勢いる、というわけ。

なので、ある程度ワインに詳しい人間は、わざわざ高い金を出してボージョレ・ヌーボーなど買わない。 ボージョレ・ヌーボーを購入する人は、広告宣伝に簡単に騙されてる、ワインをよく知らない人がほとんどなのです。

ネトフリで「ジョン・ウィック」を、再度見直してみた

やはりちゃんとした映画は、面白い。

無駄なセリフやシーンがなく、テンポよく最後まで展開していく。


ネトフリにはたくさん映画がアップされているけど、見るに堪えない2〜3流の映画が非常に多い。
我慢して最後まで見ても、結局「時間の無駄だった」と言う感想しか残らない作品が多い。


しかし「ジョン・ウィック」は面白かったけど、品質としては悪い点が目立つ。
普通に銃を構えて進んでいるウィックに対して、敵の弾がことごとく当たらない。しかしウィックの弾は当たる。
ウィックの弾が当たるのは「腕がいいから」で納得できるが、敵の弾が当たらなすぎる。

敵があまりにもマヌケすぎる。


ウィックは容赦なく敵を殺す。ところがどういうわけが敵はウィックを即座に殺さない。そのチャンスがあったのに。
あのシーンには、まったく納得性がない。即座に殺さなかった理由が示されていないから。

そこはちゃんと理由づけをして、示すべきだった。


あとウィックは善人風に描いているが、それはおかしい。
客で混雑しているフロアでギャングを撃ったら、その弾は人体を貫通して必ず背後にいる客に当たる。
つまり多数の一般客の死傷者が発生していた。そのことが描かれていないのは、不自然だし恣意的すぎる。
無関係の客でごった返している場所で、わざとドンパチするウィックは、やはり闇社会の住人なのだ。