携帯機器のリチウムイオンバッテリーの長持ち利用についてまとめ

携帯機器のバッテリーは「50%を切ったら 80%まで充電して使う」を繰り返すのが良いとされる。

しかし、実際にそんな使い方を続けるのはめんどくさすぎて不可能だが。

 

携帯機器は充電中は操作をせずに風通しの良い(つまり放熱ができる)場所で充電をすることが好ましい。
バッテリーは高温状態で充電動作すると劣化が進むから、機器を稼働させながらバッテリーを充電するとバッテリーに負担がかかるので。


バッテリーは明確に寿命がある消耗部品だ。

充電回数を充電サイクルと呼ぶ。

充電サイクルは「フル放電〜フル充電」を1回とカウントする。

だから半分しか充電していないなら 0.5回と解釈する。

フル放電したからといって、充電サイクルの節約にはならないので、その点は注意が必要。

 

「継ぎ足し充電」に関するリスクを心配する人がいるが、それは気にしなくてよい。

リチウムイオンバッテリーでは「メモリー効果」はわずかしか発生しない。

ほかのリスクと比較すれば、無視できる負荷にすぎない。

 

携帯機器のバッテリーは、空に近い状態だと不安定になって、それだけでも劣化が進む。

また、完全放電状態からの急速充電は、バッテリーに大きな負担がかかって劣化が進む。

だから最も注意すべきなのは「完全放電状態にしないこと」ということになる。

 

バッテリーはフル充電状態でも劣化が進む。

ただし今の携帯機器の充電回路は、バッテリーに過重な負担がかからないように自動的に充電動作を停止する。

だからフル充電のリスクについては、あまり心配する必要がなくなっている。

 

バッテリーをうっかり空にしてしまうリスクは予防が難しい。
ある程度、充電量が減ると自動的に電源が切れるのは、バッテリーを保護するための機能だ。

しかしその状態でユーザーが充電せずに再起動を繰り返したり、そのまま放置してしまうと、過放電状態になって急速に劣化が進む。

バッテリーをうっかり空にしてしまうリスクを考えれば、こまめに継ぎ足し充電する方が圧倒的に安全だ。
バッテリー付きの保護ケースは、いつでも本体を充電できるので、本体バッテリーの寿命を長持ちさせる上で効果的。

とはいえ重量が一気に2倍になるのは辛い。