ワインの栓の、コルクとスクリューキャップの違いについて

「スクリューキャップは安物」というのは、実は習慣から来た思い込み、迷信なんだそうだ。

「栓をする」機能面においては、スクリューキャップの方がすぐれている。だから本来は、すべてのワインでスクリューキャップに切り替えた方が良い。

でも昔はコルクが使われていた。だから古い高級ワインはみんなコルクになっている。
これに対してスクリューキャップは最近の安いワインでしか使われていない。「スクリューキャップ=安物」というイメージが広く世の中に定着してしまっている。
このため高級志向のワインには、スクリューキャップは使いづらい。どうしてもコルクを選択することになっている、ということらしい。
習慣やイメージでそのようにしているのであって、コルクの方がすぐれているからコルクが使われている、というわけではないとのこと。

コルクの方が密閉度が悪いので、ワインは変質しやすい。
コルクが原因で、ワインの味が壊れることは実際に多いとのこと。
スクリューキャップには、そのようなリスクがない。常に品質が安定している。

コルクにもたしかに良い点がある。それはコルクの香りがワインに移るということ。コルクの香りを好ましく感じる人は、コルクを使っているワインの方が美味しいと感じる。コルクには材質的にいろいろあり、高級ワインは高級なコルクを使っている。
もちろん、コルクの香りがワインに移ることは逆にリスクなわけで、つまりコルクの質が悪ければ、それがワインに香りとして映ってしまう。
保存中にコルクの品質が悪化すれば、ワインの味も壊れてしまう。

以上を考えると、特に新興国の最近のワインを購入するのであれば、コルクにこだわるのは意味がないようだ。