なんで寝ているときに足がつるのか

●足がつる、という現象の説明
筋肉をコントロールする神経の働きの暴走。
なぜ暴走するかというと、筋肉が伸びているかどうかを検出する神経がうまく働かず、そのため脳が「筋肉は伸びた状態だ」と誤解し、不必要に筋肉を縮めるように指令を出すから。
足を動かそうとした瞬間に、暴走してしまう。
筋肉が異常に縮まろうと(痙攣)し続けているのが、つっている状態。

※足だけでなく、他の部位でも発生する。


●足がつるとなぜ痛いのか
神経伝達の異常で筋肉が収縮しているとき、筋肉全体が均一に収縮しているのではなく、一部(一筋)だけが収縮している。
このため、収縮している筋肉の筋と、隣の筋との間に力の不均衡が発生する。一部だけが縮まろうとしているため、隣の筋との間で裂けるような力が加わる。
筋肉は全体的にくっついているわけだから、一部に強いズレが発生すれば「裂ける」ような強い痛みを感じる。

これがひどいと実際に「肉離れ」になる。
頻繁に足がつる人は、それによって肉離れしやすい状態になっており、実際に肉離れになって痛みが常態化することがある。
また、いつも足がつりやすい状態になってしまう。
つまり、つりやすい状態を放置することはよくない。


●足がつった時の対処 とりあえず筋肉全体を伸ばす。 異常な縮こまりを伸ばすことで、ズレを強制的に補正する。 これは対症療法であり、とりあえず痛みを和らげているだけなので、つっている状態自体を改善しているわけではない点に、注意。 しかし、急いで伸ばさないと肉離れ状態になるので、すみやかに必要な措置だといえる。


●なぜ神経に異常が発生するのか 一時的にミネラルバランスが崩れたことで、神経の情報伝達に異常が起きて、筋肉の状態を検出できなくなっていると考えられている。


●なぜミネラルのバランスが崩れるのか
原因ははっきりしない(原因は一つではない)が、運動その他による体の疲労、血行の悪化、栄養(ミネラル)補給の問題、が考えらえる。
血行の悪化については、緊張や冷え、水分不足などがある。
営業の補給は、食生活のミネラル分の不足や、大量発汗によるバランスの崩れがある。
(大量発汗した場合に、スポーツドリンクを飲むのが良いとされるのは、そのような理由がある)


●なぜ寝ている間に足がつるのか
肉体が疲労している場合であれば、寝ている間に症状が出ることが普通にある。
疲労してない状態でも、栄養バランスが悪い状態で、血行が一時的に悪くなれば、足がつることがある。
寝ている間は血圧が下がるし、体温も下がるので、特に足の血行は悪くなりやすい。


●予防策
寝る前にストレッチやマッサージをする。
体を温めてから寝る。
特に足が冷えないように気をつける。
寝返りしやすい状態を作って寝る。